偏差値とは、皆さんもご存じのとおり学力の目安として一般的に利用されている数字ですね。
平均値を50として、個人の偏差値がそれよりも上回っていればその人の学力は高い、などと考えられるものです。
偏差値という言葉自体は、学力に限らない様々な数値の指標やデータとして数学的に利用さるものを指しますが、学力を示す数値として利用される場が多いためか「偏差値=学力」という認識が浸透するようになりました。
学力を示す数値の場合は、正しくは「学力偏差値」と呼ばれますが。
各学校の入試の難易度や大学のレベルを表すのに必ずといって良いほど使われるこの偏差値ですが、実は海外ではほとんど活用されていません。
日本以外では辛うじて韓国で活用されているくらいで、学力における偏差値の考え方は日本独自のものと言えます。
偏差値を学力の基準とすることについては、日本でも賛否両論あります。
偏差値は目安となるものではありますが、あくまでもデータから導き出された数値であり、指標としては万能とは言い切れないためです。
また、過去には偏差値を学生の価値とさえ位置づけされていたこともあり、偏差値に誇示するあまり問題が起こっていたケースもあります。
とはいえ、現在はこのような問題は下火になっています。
偏差値はあくまでも目安の数値であることは注意点として認識されているものの、日本において今でも偏差値が活用されているのは、やはり信用度が高いためでしょう。
大学の様々なランキングを見ても、ランキングの基準がたとえ偏差値でないとしても、結果を紐解けば少なからず偏差値が関連していることは一目瞭然です。
先日、アメリカで94歳の女性が大学を卒業したというニュースが報道されていました。記事をご紹介しましょう。
『米 94歳の女性が大学を卒業』
(NHKニュース|2010年5月17日放送より引用)
アメリカ・カリフォルニア州で94歳の女性が大学を卒業し、高校卒業当時に大恐慌のため進学を断念して以来という長年の夢を実現させました。女性は大学で取得した美術史の学位を生かして、美術館のガイドとして働きたいと、意欲を見せています。
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この女性が高校を卒業したのは、1929年のニューヨーク・ウォール街の株式市場の大暴落に端を発した大恐慌の時代だったそうです。当時は進学を断念し、看護師として働きながら6人の子供を育て、現在では孫、曾孫を含めて40人以上いるとのこと。
しかし、大学進学の夢をあきらめずに、90歳を超えて大学卒業まで成し遂げたのですから、本当に素晴らしいことです。
とかく現在の日本では、大学進学は就職のためと考えられることが多いですが、大学の勉強は就職活動ではありません。自分のやりたい事、研究したいこと、学びたいことがあれば、年齢が幾つになろうと進学することが出来ます。
同じ志を持つ仲間と研究テーマについて議論する、研究を共有する、純粋に知ることを楽しむというのが大学では可能なのではないでしょうか。
今回のニュースに触れて、勇気をもらったような気がします。
大学偏差値ランキングについてご紹介していますが、今回は今朝のニュースから思うところをお伝えしたいと思います。
まずはその記事をご紹介しておきます。
<私大3校が募集停止=志願者減少、淘汰始まる>
入学志願者の減少で、学生募集を停止する私立の4年制大学が相次いでいる。10日までに三重県松阪市の三重中京大、兵庫県明石市の神戸ファッション造形大、同県尼崎市の聖トマス大が2010年度からの募集停止を決定。学生獲得競争の激化で、今後も地方の小規模校などで淘汰(とうた)の動きが広がる可能性がある。
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新たに停止を決めた3校はいずれも学部が1つの単科大。三重中京大は、地元に大学がほしいという自治体の要望を受けて1982年に開校したが、09年度の入学者は定員200人に対して155人。「少子化傾向に加えて都会の有名大に人気が集中し、志願者の回復は見込めない」(広報課)と判断した。
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(6月11日;時事通信配信ニュースより引用・抜粋)
これまでも大学偏差値ランキング上位校に人気が集中し、ランキング下位の地方大学、専門大学の苦戦は報じられてきましたが、少子化がその傾向を強めているようです。
都会の有名校や偏差値ランキング上位校の人気に対して、地方の単科大学、偏差値ランキング下位校の生き残り策が急務となっているようです。
今後も少子化傾向は続くため、大学の全入時代も遠くない将来に現実のものとなりそうです。